
「武曲」図書館で借りてきて読んでいます。
文庫本の表紙は矢田部研吾の対戦相手羽田融の姿が表紙になっているので
あえてハードカバーを借りました。
映画が公開される頃はカバーは矢田部研吾の姿に変わっているでしょうか?
剣道を知らない人間にはたいへん読みにくいです。
ストーリーより剣道の技だか精神だかが長々と書かれていて
まだ途中ですが今のところ男しか出てこないし、
どうやったら面白い映画になるのか
脚本の高田亮さんに期待したいです。
「そこのみにて光り輝く」も原作を読んだとき、全然面白くなくて
どうやって映像化するのだろうと思いました。
登場人物と千夏一家の状況は同じですが
達夫の設定が随分変わっていて、
見事な脚本のおかげで味わい深いものになりました。
達夫が酒におぼれる原因を大幅に変更することにより
彼に同情せざるを得なくなりましたが
今回も変えるのかもしれません。
冒頭で研吾が「短い髪を掻き上げる」という言葉が出てきて
あれ?と思いました。
この作品のために綾野剛さんは髪を伸ばし髭を生やしたらしいのに。
多分髭も生えてないのだと思います。
警備員でアル中の剣道の達人というところまで情報が公開されていますが
原作では昔アル中で入院したものの全快して
とりあえず現在はお酒を飲まないようにしているところから始まっています。
アルコール中毒では警備員になれないし、長髪に髭もNGのような気がしますが
どうなのでしょうか?
長髪に髭面、剣を持たせたら
三船敏郎さんのような姿が思い浮かびます。
宮本武蔵の「五輪書」のことも小説に出てきますが
佐々木小次郎との対決のような作品になるのでしょうか?
剛さんの出演情報が入ると、すぐ原作を読みたくなります。
公開はたいてい1年後くらいになるので
忘れたり勘違いしたりもして「怒り」もそんなところがありました。
自分の中で膨らませ過ぎてるのかもしれません。
今回の「武曲」に関しては、剣道という未知の世界の話で
いまのところ膨らませようがありません。
綾野剛さん演じる矢田部研吾は五段ですが
師匠の僧侶は八段で研吾に大きな影響を及ぼします。
元々身体能力の高い剛さんが2か月の特訓をしたのなら
師匠役はそれを上回る能力、経験、あるいは特訓をしなければならないでしょう。
年齢も高くなりますから、それを演じる俳優さんは大変です。
剣道は防具をつければ別の人がやってもわからないかもしれません。
素の時も姿勢とか、気合とかが感じられなければならないと思います。
対戦相手の高校生羽田融はラップ好きということで「武曲」という
タイトルがついたようですが音楽も重要になってくるのでしょうね。
エレカシの「昔の侍」というロックとは思えない曲があります。
LIVEでやる時はストリングスも入って豪華になりますが
歌詞は、「武曲」の精神に通じるものがあるように思います。
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